2020年の春節休みごろから、新型コロナウイルスの恐怖が台湾で広がりつつあります。2020年の1月11日に、台湾大統領選挙で勝利した民進党政権は、こんなに早く、大きな試練に見舞われるとは、思ってもみなかったでしょう。民進党に投票した800万人の人々の期待に答えなければならないので、民進党政府のストレスは尋常ではないでしょう。
台湾は中国にとても近いし、たくさんの人々が台湾と中国の間を行き来しているので、誰が考えても、台湾が一番危険です。
中国は、2019年12月31日、WHOに武漢で発生している新型肺炎について報告。2020年1月3日、新型コロナウイルスを検出しました。
☆台湾の医療用マスクの政策は2ページ目、それとも下記のリンクまで
☛医療用マスクについて
目次
疫病情報指揮センターの立ち上げ
2020年1月20日に、台湾の衛生福利部・疾管署(疾病管理署)は、新型コロナウイルスの最新情報や正しい防疫対策を国民に知らせるため、「厳重特殊伝染性肺炎中央流行疫病情報指揮センター」(嚴重特殊傳染性肺炎中央流行疫情指揮中心、略して疫情指揮中心)を迅速に立ち上げました。指揮官は衛生福利部の陳時中部長で、執行官は疾病管理署の周志浩署長です。
☛ 2020.01.20 新聞記事:疾管署宣布成立「嚴重特殊傳染性肺炎中央流行疫情指揮中心」,全面防範中國大陸新型冠狀病毒肺炎疫情,確保我國防疫安全
疫病情報指揮センターは1月22日より衛生福利部の陳時中部長を中心に毎日防疫説明記者会見を行い、テレビニュースとYouTubeで生放送しています。
☛ Youtube記者会見プレイリスト
台湾への入国拒否について
- 中華民国の国籍を持っている方:
- 中国、香港、マカオへの渡航歴がある方や、ダイアモンド・プリンセス号の乗客、及び上記の国で乗り継ぎした方は「入国健康調査票及び在宅検疫通知書」に記入してから入国することができます。但し、在宅検疫期間の14日間は外出できません。
- 上記の地域以外の、海外から帰国された方は 「入国健康調査票」に記入後、入国することができます。
- 中国人の方:入国禁止
- 香港とマカオの方:ビジネス関係の方のみ入国可。
- その他の国籍の方:
- 台湾に入国する14日前までに、中国、香港、マカオに入国または滞在したことがある方、及びダイアモンド・プリンセス号の乗客の方は入国できません。
- 台湾に入国する14日前までに、中国、香港、マカオに入国または滞在したことがある方、及びダイアモンド・プリンセス号の乗客の方で、中華民国の居留証を持っている方は入国可能ですが、14日間の在宅検疫が必要となります。
- 入国許可をもらった方は、「入国健康調査票」または「入国健康調査票及び在宅検疫通知書」 に記入しなければ入国できません。
- 国際フェリーは、台湾への寄港禁止。
☛ wiki pedia:2019冠狀病毒病臺灣疫情
(2020.02.19より入国健康調査票はデジタル化されました)
海外旅行の危険レベル
疫病情報指揮センター:疫病の流行レベル
2020年2月1日から、疫病情報指揮センターは、疫病流行地域を2つの地域に分け、それぞれの対応策を発表しました。
■第一級:すでに制御不可能なほど*市中拡散している地域
□地域: 湖北省、広東省、浙江省、湖南省、ダイヤモンド・プリンセス号
□対応:上記の地域及び場所から帰国した方は、14日間の在宅検疫が必要となります。症状が出た場合、関連機関に連絡し、入院隔離が必要となります。検査結果が2回陰性になれば、帰宅可能です。
■第二級:*市中拡散がかなり進んでいる地域
□地域:中国(第一級の地域を除く)、香港、マカオ
□対応:上記の地域から帰国した方は、14日間の在宅検疫が必要となります。症状が出た方は、病院へ搬送し、検査をしてから帰宅可能です。
肺炎の症状が出ている場合及び検査結果が陽性の場合は、関連機関に報告し、入院隔離が必要です。
*市中拡散:台湾では「社區感染」と「社區傳播」の二つの用語があります。「社區感染」は日本語で「市中感染」ですが、「社區傳播」に相当する日本語がわからないので、「市中拡散」にしてあります。もしわかる方がいらっしゃれば教えていただけると助かります。宜しくお願いいたします。
「市中拡散」とは、下記四つの条件を満たしたものです。
1. 患者の感染元は特定できない
2. 当地の患者数は外来の患者数より多い
3. 連続の伝播の連鎖が出ている
4. 範囲の広い集団感染は発生している
外交部:海外旅行アドバイス
■ 灰色:要注意
■ 黄色:十分注意してください
■ オレンジ:不要不急の渡航は止めてください
■ 赤:渡航は止めてください。退避してください。
☛ 外交部領事事務局:海外旅行危険レベル一覧表
(ちなみに、2020年02月28日現在、日本は黄色、北海道はオレンジ、福島は赤です)
疾管署:海外疫病状況レベル
- 第一級:要注意(Watch)
- 第二級:防疫対策を強化しましょう(Alert)
- 第三級: 避けましょう(Warning)
☛ 疾病管理署:海外旅行疫病状況レベル一覧
(2020年03月17日現在、日本は第三級です)
感染するリスクがある人の追跡管理
2020.02.05更新
在宅隔離 | 在宅検疫 | 自主健康管理 | |
---|---|---|---|
対象 | 新型コロナウイルスの患者に接触したことがある人 | 中国、香港、マカオの渡航歴がある人 | 1.香港及びマカオへの渡航許可を得た人 2.関連機関に報告し、ウイルス検査結果が陰性で、隔離解除の条件を満たしている人 |
管理 機関 | 地方衛生主管機関 | 地方政府民政局/里長(地区長) | 衛生主管機関 |
方法 | ■ 在宅隔離14日間 ■管理機関が、1日2回、電話で健康状態を確認する | ■ 在宅検疫14日間 ■管理機関が、1日2回、電話で健康状態を確認する | 自主健康管理14日間 |
詳細 | ■ 管理機関が「在宅隔離通知書」を発行。 ■管理機関が、1日2回、電話で健康状態を確認する。 ■隔離期間中は、自宅待機(または指定場所待機)。 外出及び出国禁止。公共交通機関の使用禁止。 ■ 症状がある患者は、管理機関が病院まで搬送する。 | ■ 主管機関は、対象者に「入国健康調査票と在宅検疫通知書」を発行し、マスク着用で帰宅させ、自宅待機(在宅検疫)させる。 ■ 地区長または地区幹部は、在宅検疫中の14日間、毎日電話で対象者の健康状態を確認し、「健康追跡記録表」に記録する。 ■ 検疫期間中は、自宅待機(または指定場所待機)。 外出及び出国禁止。公共交通機関の使用禁止。 ■症状が出た患者は、衛生主管機関が、指定された医療機関まで搬送し、ウイルス検査を実施後、厳重に経過観察する。 | ■自主健康管理期間中は、できるだけ外出を控え、 外出時は、必ず外科用マスクを着用すること。 口腔内の衛生と公共の場での咳に気を付け、毎日、朝晩1回体温を測定する。 ■自主健康管理期間中に、症状が出た場合は、すぐに防疫専用電話1922に電話し、医師の指示に従う。 |
関連 法令 | 伝染病法治法第48条 | 伝染病法治法第58条 | 伝染病法治法第36条 |
啥也不说了,希望疫情早点结束吧!
您好 感謝留言~~ 是的,發表這篇文章至今也2年了,疫情竟然還沒有結束…